現行のハイエースは5代目で、ハイエース200系と呼ばれるモデルです。 その200系の中でもマイナーチェンジが行なわれ、年々デザインや性能が向上されています。
今回はハイエース200系のモデルについて解説します。中古ハイエース選びの際に参考にして下さい。
マイナーチェンジのモデルによって「200系◯型」と呼ばれています。最新のモデルは2020年5月以降のハイエース200系4.5型(4型後期)です。
中古車で購入するかたは、予算が合えば、2012年4月の盗難防止のエンジンイモビライザが標準装備された200系3型後期以降のハイエースをオススメします。
目次
この記事のもくじ
ハイエース200系1型 2004年8月 フルモデルチェンジ

200系1型 ハイエースバン スーパーGLロング・標準幅・標準ルーフ
2004年8月にハイエース(バン・ワゴン・コミューター、レジアスエース)はフルモデルチェンジされ、現行の5代目200系になりました。ハイエース200系1型と呼ばれます。
4ナンバー枠でトップクラスの広い荷室(3m)を確保し、ボディ構造を見直し高い衝突安全性能をもつ車へ進化しました。 フロントフードが開閉可能になり、メンテナンスも楽になりました。
- 2005年11月 一部改良がありました。
ハイエース200系2型 2007年8月 マイナーチェンジ

200系2型 ハイエース ワゴン GLロング・ワイド幅・ミドルルーフ
2007年8月にマイナーチェンジされ200系2型となり、フロントのグリルやバンパーのデザイン変更がありました。
ディーゼルエンジン車は「平成17年(新長期)排出ガス規制」に対応。
バンの人気グレード「スーパーGL」にワイドボディ車がラインナップされました。
ハイエース200系3型 2010年7月 マイナーチェンジ

200系型3型 ハイエースバン スーパーGL 標準ボディ
2010年7月 マイナーチェンジされ200系3型へ。
フロントバンパー・ヘッドランプ・フロントグリルのデザインがよりスタイリッシュになりました。 ディーゼルターボエンジン搭載車はよりクリーンにガソリン車は燃費が向上しました。
- 2012年4月 一部改良 盗難防止のエンジンイモビライザ標準装備
- 2012年12月 特別仕様車 より上質なインテリアのスーパーGL“PRIME SELECTION”がラインナップ
ハイエース200系4型 2013年11月 マイナーチェンジ

200系4型 ハイエース ワゴンGL

200系4型 ハイエース スーパーGL“DARK PRIME” インテリア
2013年11月にマイナーチャンジで200系4型へ。
さらにフロントやランプ類が力強くスタイリッシュになり、内装ではパネル類が改良されました。
全車LEDヘッドランプがオプションで選択可能。
- 2012年4月 一部改良と特別仕様車 ガソリン車が4速ATから6速ATへ多段化し燃費が向上しました。特別仕様車スーパーGL“DARK PRIME”がラインナップ。
- 2016年6月 一部改良と特別仕様車 助手席のキーシリンダー廃止、トラクションコントロール、横滑り防止、坂道発進補助、緊急ブレーキシグナルなどの改良が行われました。
ハイエース200系4.5型(4型後期) 2017年11月 安全機能追加

200系4.5型 安全装備ハイエース
2017年12月に200系4型のまま、安全機能追加モデルが発売されました。
4.5型や4型後期モデルと呼ばれています。外装はほとんど4型と変わりませんが、グリル部の安全装置のミリ波レーダーの装備により、同じ4型でもエアロ、グリル、ボンネットパーツで装着不可のカスタムパーツもあるので注意してください。
大きな追加機能は安全システムを備えた「Toyota Safety Sense P」を搭載したことです。
1. 追突事故防止機能「プリクラッシュセーフティシステム」
2. 車線はみ出し防止機能「レーンディパーチャーアラート」
3. ハイビーム&ロービームの自動切替機能「オートマチックハイビーム」
※レーダークルーズコントロールはハイエースには付いていません
ミリ波レーダーと単眼カメラを併用した検知センサーと、それに基づく統合的な制御により、クルマだけではなく、歩行者の認識も可能になり、事故の回避や衝突被害の軽減を支援してくれます。
その他にはディーゼルエンジンが「1GD-FTV」へ変更となり性能が向上。
排気量:2.8L
最大馬力:151ps/3600rmp
最大トルク:30.6kgf・m/1000-3400rpm
トランスミッションは6速ATになり全モデルに比べ1.6km/L~1.0km/L燃費が向上。
スーパーロング4WDにディーゼルエンジンもラインナップされました。
関連記事: トヨタハイエースが一部改良し新型へ。自動ブレーキで安全性向上、オートアラームで盗難防止|FunCars
さらに、2018年8月にハイエースならびにレジアスエースに特別仕様車スーパーGL“DARK PRIMEⅡ”と、ハイエース誕生50周年を記念した特別仕様車スーパーGL“50TH ANNIVERSARY LIMITED”が追加されました。
ハイエース200系4.5型 2020年5月(4型後期オプション機能追加)
2017年12月のマイナーチェンジからおよそ1年半振りとなる2020年5月、車両後方のカメラ映像を映し出すデジタルインナーミラーや車両を上から見たような映像をナビゲーション画面へ表示するパノラミックビューモニターの追加など、一部改良が施されました。
さらに、オプティトロンメーターに4.2インチTFTマルチインフォメーションディスプレイを採用するなど、視認性や利便性も向上しています。
また、アクセルペダル踏み間違い時の衝突被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナーの採用や、ウェルキャブならびにメーカー完成特装車への衝突回避支援パッケージToyota Safety Senseの設定拡大など、安全性も向上しています。
ハイエース200系4.5型 2021年8月(4型後期一部仕様変更)
前回のマイナーチェンジよりおよそ1年3ヶ月振りとなる2021年8月、一部仕様変更が施されました。
主な仕様変更
・全車マニュアル車の廃止
・ディーゼル車のWLTP燃費基準への対応
・ワゴン・コミューターでTSS(Toyota Safety Sence)レスオプションの廃止
そのほか、バンSG-L/コミューターGL/ワゴンGL/グランドキャビンでスマートエントリー、アクセサリーコンセント(100V)、ステアリングスイッチが標準装備化されるなど、使い勝手向上を意識した、細かな変更も行われています。
次のモデルチェンジは?
200系ハイエースは2004年から販売され17年が経っていますのでそろそろフルモデルチェンジされるかもと言われています。
関連記事:ハイエースのモデルチェンジ、次は300系?いつ?どんな形?|FunCars
セミボンネットタイプになるのかならないのか、気になるボディデザインなどの情報も待ち遠しいですね。