ハイエースのカスタムの第一歩といえばホイールを交換することです。各パーツメーカーから豊富な種類のカスタムホイールが販売されているため、きっと気に入るホイールが見つかるでしょう。
ハイエース200系のホイールは重い荷物を運ぶために設計されているので乗用車向けと規格が異なり、6穴(ろっけつ)のボルト穴、PCD、オフセットなどのサイズに特徴があります。
今回はホイール選びの基本情報と注意点を紹介します。
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この記事のもくじ
ハイエース用ホイールは16,17,18インチが豊富
純正のハイエース用のホイールは15インチですが、ハイエース向けのカスタムホイールは15インチ〜22インチまで豊富なサイズがラインナップされています。その中でも16,17,18インチのサイズが種類が豊富です。
ローダウンして迫力ある足元にキメるなら大口径のホイール。リフトアップしてごついタイヤを履くならホイールは大きくなくてもOK。
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ハイエース用ホイールのデザインの種類
ホイールには様々なデザイン、形状のものがあるが大きく分けて4つのタイプに分けることができます。
各デザインの特徴を知り、自分の目指すスタイルを手にいれましょう。
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1.スポークホイール
スポークがセンターからリムにかけて伸びていくのが特徴で、キャリパーやブレーキなどを見せるカスタムとの相性が抜群。 スポークは直線的な曲線的、細いものから太いものまで様々なデザインがある。
基本情報 ホイール各部の名称とサイズの読み方

図 ホイール各部の名称とサイズ表記
純正ホイールから社外ホイールへ正しく交換するために、ホイール各部位の名称や、16 × 6.5J +38 のようなWEBサイトやカタログに記載されているサイズ表記を理解しておきましょう。
①リム径
ホイールの直径。サイズ表記はインチで、15インチ、18インチ、20インチと、数が増えるほど大きいサイズとなり見た目のインパクトが大きい。
②リム幅
タイヤが収まるリム部分の幅をインチサイズ及びJ数で表記。0.5(1/2)刻みで設定されており、フランジの形状(淵の折り返しの部分)が異なる場合、表記もJ、JJと異なる。
③フランジの形状
「J」と「JJ」どちらか。ホイールの端の形状の違い。タイヤを組み込んだ際の見た目の印象が若干変わるが、タイヤ・ホイール選びにはほとんど影響しない。
④オフセット(インセット、アウトセット)
リム幅の中心から取付面までの距離を表す数値。取り付け位置が中心より外側の場合を「インセット」、内側の場合を「アウトセット」と呼び、インセットの場合は+(プラス)表記、アウトセットの場合はー(マイナス)表記。なお中心線と固定位置が同じ場合は「ゼロセット」と呼ばれます。 リム幅が自由に設定できるオーダーオフセットもある。
⑤ホール数
ホイールを固定するナット(ボルト)の穴の数を意味し、6H、5Hのように表記される。国産乗用車の場合、4~5つのタイプが大半だが、ハイエースやSUVなどの大型車の場合は6H(6穴)。
⑥P.C.D
Pitch Circle Diameter の略でナットホール間の直径を意味する。表記はミリメートルで、ハイエースの場合は139.7と決まっています。
基本情報 ホイール規格の刻印表記について
ホイールには積載量や速度に耐えうる強度に関する保安基準があり、車検では保安基準に適合している必要があります。
ホイールには下記のマークが刻印されています。
タイヤやホイールは安全に運転する重要なパーツです。規格に適合したものを選びましょう。
JWL
乗用車用の技術基準 ハイエースワゴンの車検に必要です。
JWL-T
貨物車やバスの技術基準 ハイエースバンの車検に必要です。
VIA
さらにJWL、JWL-Tに適合しているか第三者機関がチェックしたホイールに刻印されています。
基本情報 ホイールの構造
一言でホイールと言っても製造方法や構造によってサイズバリエーションや価格、デザインが大きく変わります。
鋳造ホイール(ちゅうぞう)
溶かしたアルミを金型に流し入れて成型する方法で、デザイン性やコスト面に優れている。
鍛造ホイール(たんぞう)
軽合金を何千トンもの圧力でプレスし成型する方法。強度や剛性、軽量化などに優れている反面、鋳造ホイールに比べ価格が高い。
ホイールの構造は3種類あります。ピースによって異なった素材を組み合わせることも。
1ピースホイール
リムとディスクが一体のホイール。スポーツホイールに多い構造で、強度や剛性に優れ、軽量に作ることが可能。ただし、オフセットの設定が自由にできないため、サイズバリエーションが限られていることが多い。
2ピースホイール
リムとディスクを別々に製造した後に溶接で一体化させたホイール。オフセットの設定やディスク面のデザインの自由度が高い。
3ピースホイール
アウターリム(外側)とインナーリム(内側)に分けて製造された2種のリムと、ディスクの3つをピアスボルトで固定し一体化させるタイプ。デザイン性にすぐれドレスアップ要素の高いホイールとなっている。
インチアップするってなに?

タイヤの外径を変えずに大口径ホイールを履くことをインチアップと呼びます。ホイール部分が大きく、タイヤ部分が薄く見えることで足元のインパクトを増すことができます。
過度なインチアップはタイヤの磨耗が激しくなったり、スピードメーターに誤差が出る、車検に通らない場合があるなど、気をつけなければならない点もあります。
ホイールに合わせたタイヤのサイズ選び
ホイールに合わせたタイヤ選びも重要になるため、ここではタイヤサイズ(例)「195/80R15 LT 107L」を参考にタイヤサイズの読み方を紹介します。

図 タイヤのサイズ・規格の表記
①タイヤ幅
タイヤの幅を195や215のようにミリ単位で表記。
②扁平率
タイヤ幅に対する断面の高さの比率を表す数値。 偏平率が低いほど接地幅は広がり、サイドウォール部が薄くなります。
③インチ(リム径)
15インチのホイールに装着が可能なタイヤという意味。数値=タイヤの内径。タイヤの構造を示す記号でRはラジアルタイヤを意味する。
④用途記号
「LT」や「C」の表記は耐用荷重の大きい商用車用のタイヤです。「C」の場合はヨーロッパのタイヤ規格。
ハイエースバンは商用車なので、車検では「LT」や「C」規格のタイヤを装着している必要がある。
ハイエースワゴンでも乗用車用タイヤでは最大荷重の基準を満たしておらず車検に通らないこともあるため、「LT」や「C」規格対応のタイヤやミニバン用の耐用荷重の大きいものをオススメする。
⑤ロードインデックス(最大荷重指数)
タイヤ1本で支えることが可能な最大負荷能力を表した数値です。タイヤの種類やカテゴリーによって、最大負荷能力に対応する空気圧は異なる。
⑥速度記号
タイヤが耐えることが可能な最高速度。「L」は120km/h、「R」は170km/hに対応。
ホイールの選び方、購入の方法は?
ホイールを買う場合は主に3通り、
・量販店の場合、ラインナップが豊富で実際に見ることができるのがポイントです。セールのときはタイヤが安いことも。
・専門ショップやディーラーの場合は、スタッフの豊富なカスタム知識と技術を元に、要望に合わせたセッティングが可能です。
・ネット通販はタイヤとセット販売の価格の安さがとても魅力ですが、購入後の取り付けを自分で手配する必要があるなどのちょっと面倒なこともあります。持ち込みホイール・タイヤに対応したショップや整備工場を見つけましょう。サイズ間違いには注意しましょう。
ホイール交換の費用はどのくらいかかるの?
ホイールはサイズやブランドによって価格が異なりますが、4本セット(タイヤ含む)で数十万~のケースがほとんどです。
それに加えて装着時のバランス取りに1本あたり約1,000円、取り付け工賃として1本あたり約1,000円程度の費用が必要となります。
まとめ
以上、ハイエースのホイールの選び方を解説しました。ホイール・タイヤは見た目も重要ですが、乗り心地・安全にも直結する大事なパーツです。
機能・安全性を備えたカッコよいホイールを選びましょう。
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